#456 · 2026.02.08 · バーレーン
【中東遠征記 Day 2】移動の疲れは「行動」で癒やす。
2026年2月6日
無事に、目的地である中東の地に到着しました。
現在、現地の夜7時。ベッドの上でこの記事を書いています。
成田からバンコク、インドのバンガロールを経由し、約26時間の移動。
さすがに体は悲鳴を上げていますが、脳はかつてないほど冴えています。
今日は「移動」と「初動」の一日でした。
トラブルが生んだ「インドでの出会い」
時計の針を少し戻します。
経由地のバンコクでフライトが遅れ、インドでの乗り継ぎが極めて危険な状況になりました。
しかし、飛行機を降りると、私の名前が書かれたボードを持ったスタッフが待機してくれていました。
そこで偶然、同じルートで旅をする日本人大学生と、インド人女性と一緒になりました。
「トラブル」は、見方を変えれば「共有体験」です。
3人で走ってゲートへ向かい、次のフライトもまさかの並び席。待ち時間に互いの身の上話を語り合い、Instagramを交換する仲になりました。
ただの移動時間が、濃密なネットワーキングの時間に変わる。
旅の醍醐味は、こうした予期せぬ「点」が打たれる瞬間にあります。
「空の上」で仕事を創る
インドから目的地へ向かう機内で、私はある仕掛けをしました。
「現地で『マスフォト(枡を持ったポートレート)』のモデル募集」という広告を、到着前に打ったのです。
通常なら、着いてから様子を見て動き出すところでしょう。
しかし、今回の滞在は4泊5日。本番の公式行事を除けば、自由に動ける時間は限られています。
「到着してから探す」では遅い。
「到着した瞬間には、もう予定が入っている」状態を作る必要がある。
また、予約を早く取りすぎるとキャンセルが出るので時間を余分に取られる。
このことから、機内で広告を配信し、数時間後、現地のネットに繋いだ瞬間には、すでに4〜5件の反応が来ていました。
その中から、条件の合う方とすぐに連絡を取り、なんと「到着の数時間後」に1件目の撮影が決まりました。
このスピード感こそが、海外展開における生命線です。

機材という「制約」をどう乗り越えるか
朝7時半に空港へ到着。宿のチェックインを済ませ、11時には撮影現場へ向かいました。
相手は、現地とタイのハーフのモデルさんです。
ここで一つ、私には大きな課題がありました。
「一眼レフを持ってきていない」ということです。
今回の主目的は、政府機関の行事でのブース出展。
スーツケースの容量はすべて、展示用の資材と商品で埋まっています。プロのフォトグラファーとして、カメラを持たずに海外へ来ることは苦渋の決断でしたが、優先順位は明確です。
では、どうするか?
手元にあるのは、iPhoneとアクションカメラ(Insta360 GO 3)のみ。
しかし、これは逆にチャンスでもあります。
「弘法筆を選ばず」ではありませんが、機材に頼らずとも、構図と光、そして「枡」という圧倒的なコンテンツがあれば、人の心を動かす画は撮れるという証明になるからです。
結果、非常に良い写真が撮れました。
「何を使うか」ではなく「何を表現するか」。制約があるからこそ、クリエイティビティは試され、磨かれます。

言語への投資回収を感じた「5時間の対話」
撮影後、彼女とカフェへ。
Uberではなく、現地の方の車に乗って移動する。これは、単なる移動以上に「その土地の生活圏に入り込む」という意味で、非常に価値があります。
カフェでは、約5時間、ぶっ通しで会話をしました。
もちろん英語です。
2年前の自分なら、間違いなく不可能でした。
しかし、セブ島への留学や、一年半のアイルランドを含む、ヨーロッパでのデジタルノマド生活、そして、京都のゲストハウスでの実践を経て、私の英語脳は確実に育っていました。
完璧に聞き取れなくても、文脈を掴み、想いを伝え、5時間もの間、深いコミュニケーションが成立する。
「英語を学ぶ」という過去の投資が、今、中東の地で「信頼関係の構築」というリターンとして返ってきているのを実感しました。


現地の「経済感覚」を肌で知る
夜は彼女に宿まで送ってもらい、一人で夕食へ。
街を歩きながら、ケバブとカレーをハシゴしました。
驚いたのはその安さです。2軒回っても日本円で500〜600円程度。
一方で、クレジットカードが使えない店が多く、現金社会であるという現実にも直面しました。
・安くて美味いローカルフード
・現金必須の決済事情
・アプリで呼べる配車サービスと、個人の車社会
これらは、ネットで調べるだけでは分からない「肌感覚」です。
※ちなみにほとんどの店ではクレジットカード使えますが、あまりにローカルなところに行くと使えません笑

ビジネスをする上で、この「現地の呼吸」を知っているかどうかが、提案の解像度を大きく左右します。
そして明後日は、いよいよ本番の公式レセプション。
体調管理も仕事のうち。
今夜は泥のように眠り、明日に備えます。
それでは、また。
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